考察と主観

頭に浮かぶあれやこれやをなんとなしに書き付ける

どんな着物を着ているかー着たい時に着られる物

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着物格付け(碧猫主観)

 休みの日になると着物を着たくてしょうがないワタクシ。お譲り頂くのは枚数的に正絹の小紋が一番多いです。有難いです。家紋有りや家紋が無くても振袖を何枚も貰っても流石に着る場面がございません。あ、お正月は何を着ても良いらしいです。振袖もGoGo!でも留袖は「いざ!」というとっておきの礼装で、現代のお正月は毎年そこまで改まってませんので留袖は抵抗が有ります。

 

 改まっていない着物はいつ着るの?今でしょ!(古)

正確には正絹は材質が高価で繊細、汚してしまうとプロにお手入れをお願いする事になるので、おめかしをしてお出かけの時に着られる喜びを噛みしめる感じです。本当によくお召しになる方の中には「コートやスーツをクリーニングに出すのと同じ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、ダウンのコート等のクリーニングは一人当たり年1・2枚じゃないかと。なので、木綿やウールを誂えるのだそうです。因みにウールと言えばセーターなども思い浮かぶと思いますが、着る度に洗うイメージはございません。絹の着物も着る度に都度洗うのではなく、季節が変わるなど暫く着なくなるタイミングで洗いに出す感じだそうです。と、いうことは、一度着たらこれ幸いお出かけにどんどん着てしまいましょう♪それなりの所作が身に付けばそんなに汚さずにいられます。というか現代においてそんなにアクロバティックに動かれる方は少ないのでは?不測の事態にハイヒール脱いで手に持って走るような方は稀だと思います。以前書いたように、着物で階段駆け上がれます。

 で、一番所持数の多い小紋はちょっと奮発して買ったワンピースと同じくらいの感覚で着て出かけようと思います。ブランド紬はビンテージジーンズ位、正絹の紬はブランド品では無いけど気に入ってるスカート、木綿は綿シャツにジーパン位のドレスコードで扱おうかと。木綿とウールの単衣仕立ては洗濯機のお洒落着洗いで洗えるそうです。私は木綿でも誂える予算を組めないので、ひたすら小紋と紬、冬はウールを着ます。残念ながら主人とのデートは山に分け入って川に足を突っ込んで小さな生き物を探したり、ツーリングになるので、無理に着物では出かけません。この先はやっぱり「考えるな、感じろ」です。

  

 つまり、洋服と変わらずに、着たい時に着れば良い。食べたいものを手間暇かけて作って食べて、専用の道具を洗うのに大した疑問は感じないのと同じように、着たい物に掛ける手間はそんなに手間では無い。同行者に「なんで着物?」と驚かれても「着たいから」(実話)で良いのではないかと。あまり難しく考えずにお洒落を楽しんでます。

 

どんな着物を着ているか-私が結婚式に着ていくなら

 

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着物格付け(碧猫主観)

 前回、私が着物のグレードをどのように捉えているかを書かせていただきました(上の表)。 TPOをに合わせたコーディネートとなれば帯や帯締め帯揚げ等も選びます。着るのに少々掛かるのでファッションショーとは行きませんが中々のワクワクタイムです。

 結婚式に友人として招待されたときは洋服でも礼を表して正装したいところ。絹素材の中でもたれものから選びます。紬は絹ですが「たれものに使えなかったB品の糸(紬糸)を使っている」という考えの方が不快な思いをする危険が有るので避けます。

 未婚であれば振袖(1)チャンス♪成人式だけなんて勿体無い。チャンスを掴め!最近は既婚者でも若いうちは振袖(1)を着る人もいます。場が華やぐので「これでいいやワンピース」より断然喜ばれるそうです。悲しいかな私が着てももうイタイ感じになる事でしょう…

 振袖(1)と並ぶのは黒留袖(1)ですが、こちらは現代では新郎新婦のお母さまのお召し物ととなっています。歴史の長い土地だと親族で黒留袖(1)を着るなんて話も聞きましたが、友人では選びません。色留袖(2)を着ると親族に間違われるそうなのでこちらも選びません。よって紋付色無地(3)~小紋(6)から選び袋帯を結びます。

 

 もし主役の新郎新婦がカジュアルな式にしたいので楽な格好でと言った趣向であれば小紋名古屋帯でも良いかもしれません。ここで家紋が入ったものを選ぶのは返って趣旨違いだろうと思います。一般的な結婚式に小紋を着るには色柄をよく検討する必要を感じています。個性を主張する場ではなく新郎新婦の門出を祝う場ですので、よほど親しい新郎新婦が「貴方らしい」と受け入れてくれない限り、ド派手な柄は避けて、華やかな柄か目出度い柄、上品な柄を…派手と華やかの違いなど文章では難しいお話で、着物を扱うプロでも実際に見てせめて写真をみて話したいようです。この辺の話を聞くと「考えるな、感じろ」という言葉が頭に浮かびます。感性が磨けていないうちは、もう少し格の高い着物が有ればそちらが無難です。おめでたい席で嫌な思いをしないで済みます。私も母に相談したところ、母が進める小紋は上品な艶と抑え目な色使いで有りながら、筆で△などを手書きした様なカジュアルな印象の柄と艶のない洒落袋。カジュアルなお式なら勧められるままに着たかも知れませんが、地域でも評判の高い和式の式場なので着物に詳しい方も多いかも知れず危険と判断し別の附下を選びました。今回は結婚式に呼んでもらえなければ出番がなさそうな暈しの紋入り色無地で、着るのが楽しみです。

 

 

どんな着物を着ているかー着物のグレード

 写真を乗せやすい着物ブログを立ち上げた方が良いのではと思ったけど、この気楽さが手放せない。。

 

 年末年始の8連休中7回着物を着ました。ちょっと先に結婚式に参列する事が決まり、イイ年だけど友人として華を添えようかと変わり結びの練習を含めての7回です。

 結婚式に参列となれば秘蔵の一つ紋の色無地(着物の種類)とちょっとのお出かけでは出せない帯の出番かと思うとワクワクします。←この一揃えが現代の一般的な着物に対する価格認識かと存じます。私もそうでした。でも、年末年始に着たものは結婚式に着るには少し格(グレードの様な物)が低いので気楽に着たい物。

 

先にざっくり女性の着物における種類の格をご紹介すると

 

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着物格付け(碧猫主観)

 ざっくりなのに今まで見た中で自作が一番細かいかもしれない状態に(汗)

 

 色々な着物情報を拝見しますと色無地の紋の有無で格が変わるのに一辺に話そうとして伝わりづらくなっていたり、ベテランさんには出番が無さ過ぎて附下の紹介が省かれていて、かなり言葉を選ぶ方は「地方にもよる」とか全方位否定しない表現をされるところ。「お召」と女性の「袴」は不勉強でここに入れられません。化繊の着物はその他ではなく絹に代わるものになるべく開発が進められているようです。

 6と7では使っている糸は6の方が良質なのにTPO談義を始めるとここぞで着たくなるブランド紬。恐らくは新品購入時頑張った価格の為。

 7日本人は3大***が好きで世間には三大紬と言った呼び方が有りますが三番目ははっきりできません。そして大島紬は紬糸を使っていないので個人的には大島絣の方が分かりやすいのではと思う。

 

 この表を作ったら、どんな色柄かが問題に見えてきました。 

 意外なのが、染め柄の無い無地(織柄が有っても織った後に単色で染められたもの)の格の高さ。ムラなく染めるのが難しい為か(暈しという狙ったムラは無地染めの一種だそうです)、わびさびの心から来るものなのか…この感覚は洋服には有りませんが、柄を抑えた方が上品とすれば世界共通認識になれるでしょうか。

 小紋(6)は総柄。柄の密度によって飛び小紋と言われることもあるけれど、完成図を厳密に意識しない柄の入り方。

 黒留袖(1)・色留袖(2)・訪問着(4)と附下(5)は着物になった時にの裾を彩るように考えて反物の状態で染めて有る。縫い合わせて柄が繋がるところまでは頑張っていないが左肩にも柄が入るのが附下(5)、縫い合わせて柄が繋がるように計算されつくされた(「絵羽柄」と呼ぶそうです)のが訪問着(4)。訪問着(4)に家紋を入れると色留袖(2)。絵羽柄に地を黒に染め家紋を入れるのが黒留袖(1)。

繊細な絹織物(「たれもの」とか「やわらかもの」と呼ばれるそうな)に手間を掛けたて格が上がっていくイメージ。

 

前置きの心算が既に長文なので、「どんな着物を着ているか-私が結婚式に着ていくなら」へ投げようと思う。

 

金庫の入口

 

急にキャッシュレス決済が広がってきた。
家のローン返済と共に旦那の口座を預り、独身の頃から使っているカード会社で家族カードを使ってポイントを集めつつ家計費の記録を残している我が家。ちょっと前は100円単位の買い物にもカードを切るのでチラリと顔を見られた物だった。○○ペイでは無いので今でも異質かも知れないが、それでも還元が有るのは有難い。

さて、LINEで暫く同じスタンプを使い回したので新しい風を吹かせて見ようかとスタンプショップを見ていざ購入へ…やや、決済方法が変わっている。今まではキャリア決済出来たのに…ペイ。

毎年お正月になると誰かしらお年玉付スタンプを送ってくれたけど、ここに口座等を教える気にならなかった。母体の本国に対して不信。昨今の反日感情と無関係と言い切れるだろうか。個人的に信用出来て友人になれる人物は巡り会えていないだけでいるに違いない。しかし、スポーツの試合の此方への他国に対するのとは異なる熱意や、裁判の話、芸能活動の円を巻き上げようとする動き…国を上げて此方を弱いものとして従わせたいと感じ取ってしまうので資産の情報を渡すことに躊躇してしまう。

着物の思い出

2019年は着物を着られる喜びが再燃した年と成りました。

 新しい組合せがしたくて休日になると着物を着、着物の生産に携わる技術者さんが減っていく現状を知り、着物に興味が有るけど動けずにいる方々にもっと気楽に着られる物なのだと知って欲しくて着た写真をInstagramに上げるように成りました。Instagramでの活動はFacebookからリアルな知人と繋がり易いので此処にはリンク出来ませんが。

 義祖母から譲り受けた着物を着た写真ばかり母に送っていたので母が私に仕立ててくれた着物を着て帰省。仕立ててくれたと言っても、結婚式の二次会に最後の振り袖を着ることにしたら、帯揚げと帯締めくらいは新しい物を用意しようと行った着物屋さんの籤で反物が無料に成ったらしく、勢いで一目惚れした帯の反物も仕立ててくれたらしい。同席していなかったので採寸せずに仕立てられた私のサイズではない私の着物である。母が反物の状態で想像していたより地味だったらしい。帯を誉めちぎったらご満悦。その後、結婚式の御呼ばれが決まったので、友人として華やかに盛り上げる為に変わり結びの練習を始めた所「羽を小さくした方がバランスが良い 」等客観的にアドバイスを楽しそうにしてくれました。善きかな。

 

 今回は着付けを覚えたてで嬉しくて帰省の際に着て帰った思い出。実際は帰省を終えて帰路に着いたところ。

 いつものホームで上り列車を待っていると4-5歳のお小さい方をお連れの若めの男性がいかにも「着物良いですね」といった笑顔を此方に向けてくれたので、会釈で返して暫く…通過待ちの為かいつも違うホームに目的方向の列車が止まった。田舎の列車は逃すとかなり待つので「駆け込み乗車はご遠慮ください」なんて忘れきってトランクを持ち、着物のまま階段を駆け上がり、駆け降り間に合った。電車が動き始めた頃駆け上がっている間の先程の男性の驚いた視線を感じた事を思いだし…清楚な着物のイメージを壊してしまい悪いことをしたかとテヘペロ

 特に着物は着崩れず、膝を開き過ぎなければ結構動けると解った。

着物の良いところを私なりにアピールしてみる

 このところ寝ても覚めても着物。

 世間のニュースを見ながらここに書けるような思う事も有るが、師走。そして発信する以上に着物の情報を取り込みたい。

 

 着てみたいけど…ごにょごにょ…な方にお届けしたい。私から見る着物の良い点を挙げ連ねてみようと思う。本当はこんな説教臭いブログの延長線上でなく、ライトな文体で写真付きにして楽しげな着物ブログを立ち上げた方が良さそうだけど、取り急ぎ思いの丈を綴っていく。

 

1.自分が着物が着られたことが嬉しい。

 単にドレスアップ。おめかしすると自分がランクアップできた気がして嬉しい。

これ一番大切。要するに着たければ着ればいい。

 

2.私の機嫌が良いのでパートナーの機嫌が良い

 疲れて機嫌が悪くなった時「家に帰るのが憂鬱でつい時間を潰してしまうサラリーマンの心境」を思いやって「奥さんの機嫌か悪いと帰るの憂鬱だろうな。悪循環だけど」と察していたけど、逆に私の機嫌が良いと主人の機嫌が良い。益々家庭円満。

 

3.扱いもランクアップ

 同世代の着物の先輩-なかなかのグルメでホテルランチを楽しむ方-着物で行く時と洋服で行く時、お店の方の扱いが変わるとか。私は気が付かないが一般的なとんかつ屋に入った後、一緒にいる主人が「爺さん達の視線が熱かった」と。

 

4.主人が益々大切にしてくれるようになった

 以前は「お前が死んでも泣けるがどうか分からない」と言っていた主人が時を重ねて「お前が死んだら生きていけるかどうかわからない」に変わった頃、異性の視線が熱いおめかし妻の姿を目の当たりにして「頑張らねば他所に取られる」といった緊張感が生まれた様子。

 

5.流行を気にしなくて良い

 洋服で何万も出しておめかし服を買って大切に保管しておいても数年で流行遅れになってしまう。着物は祖母の代から受け継いでいる程流行を気にしないで済む。

 

各々独立した記事が書けるが、ざっくりこんなところ。

大変な部分の対策は勉強中。何でも大変な部分は有る。それでも着たいそんな着物のお話。

 

 

iroakao.hatenablog.com

 

タンスの肥やしは勿体ない

 中学の頃から母の大島紬を羨望の眼差しで見ていたが「いつか」であって関わりかたが、分からないまま随分と来てしまった。着付けを習ったのも、親元を離れてからだ。

 

 義祖母の形見に沢山の着物を貰った事で主人の理解が大きく進み、休日掃除が終わると着物を着て夕飯の支度の前迄過ごすようになった。ある程度数が手元に有ると、組合せを考えるのがまた楽しく、着てみたい組合せが浮かぶと独りニマニマする変態ぶりだ。

主人の出張が続くと音声データ付きでも遠慮無く見られるので、着物関連の動画を見るのも楽しい。物凄い技術が使われていることに驚く。繭を糸にするのは小学生の授業で習い、繭を見せて貰ったときから「この細い糸をすーっと一本に取る技術は果たして当たり前か」と敬意を持っていたが、撚りったり紬いだり、織工程も染める工程も仕立ての工程も職人が絶え間ない努力で積み上げた技術が注ぎ込まれている。そして着物を着ることが主流で無くなった為にその技術が失われつつ有ることを知った。軽い気持ちで楽しく知識を増やすつもりでいただけに衝撃が大きい。既に失われた技術も有るだろう。

 

 この世界に触れる事が遅かったかと悔やまれる思いがこみ上げてきた。

 どうかどうか、お手持ちの着物を上手に活用して貰えないだろうか。

 

 着る方はは手を上げて、持っているけど着ない方は着る方に譲って、素晴らしい技術の結晶が出来るだけ長く後世に残って欲しいと切に願う。

 

 

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